就活生の皆さん、こんにちは。「自己分析」は、就活の話になると、必ずといってよいほど耳にする言葉だと思います。しかし、具体的にどのように行い、どこまで自己分析を行えばよいのか分からないと思います。その理由は簡単で、ほとんどの人はこれまで自己分析という行為を行って来なかったからです。
しかしながら、自己分析をしっかり行うことで、就活において志望動機や自己PR、就活軸の設定に生かせることはもちろん、就活生の皆さん自身の「人生」にも良い影響をもたらします。本コラムでは、「自己分析をする理由」「自己分析の方法」「どのように就活に生かすか」の三つの観点からあなたの自己分析を有意義なものにするための情報を提供します!
なぜ自己分析をするの?
自己分析をするメリットとして、主に以下の4つがあげられます。
① 自分が本当にやりたい仕事が見えてくる
② 自分の性格が客観的にわかる。
③ 自分の強み・弱みが見えてくる
④ 自分の夢が見えてくる
① 自分が本当にやりたい仕事が見えてくる
「就活生」と一言にいっても、仕事に対しての気持ちは様々だと思います。「将来仕事を通して活躍したい!」、「将来はこの業界のこの会社で仕事をし、こんな社会貢献をするんだ!」という具体的なイメージを持った人から、「就職はしないといけないが、自分がやりたい仕事・向いている仕事がわからない」という人もいます。
もし自分自身が後者にあてはまるなと思った人は、ぜひ自己分析を行ってみてください。過去にどのような行動をしてきたのか、それが今の皆さんにどう影響しているのかを理解することで、皆さんのやりたい仕事・向いている仕事が見えてくるはずです。
例えば、人と話すのが好きで得意だから、人と密にコミュニケーションを取る仕事をしたいと考えている人がいるとします。しかし、密にコミュニケーションを取ると言っても、人との関わり方はさまざまです。職種でいうと、営業やコンサルタント、アドバイザーなどがありますが、職種によって人との関わり方は大きく違います。そこで皆さんが、仕事において、どのように人と関わりたいのか自覚するために、自己分析がキーとなります。過去の人との関わりを分析し、その時に皆さんが何に喜びややりがいを感じたのか考えてみましょう。
例えば、もしあなたが、誰かの課題を解決したり、きっかけを与えることにやりがいを感じていたなら、コンサルタントやアドバイザーなどの仕事にやりがいを感じるのではないでしょうか。
あるいは、もしあなたが「これいいな!」と思ったモノを相手に広めるのが好きなら、営業の仕事にやりがいを感じるのではないでしょうか。
② 自分の性格が客観的にわかる
皆さんはご自身の性格を述べることができますか?おそらくほとんどの大学生にとって、自分自身の性格を客観的に述べることは非常に難しいことです。しかし、就活においては、自分自身のことを客観的に理解できている大学生が求められています。その理由は、客観的に分析できていることが相手からの信用に繋がるからです。
ここで二人の大学生を想像してみてください。
「私は優しい性格だと思います。なぜなら、常に気を配るように心がけているからです。」
と、
「私は優しい性格です。大学1年生の春、同じ授業のクラスメイト同士で仲良くなりつつある時、輪に入る勇気がないのか、いつも傍から私たちを見ている子がいました。その様子に私がいち早く気づいて声をかけると、その子は笑顔で輪に入り仲良くなりました。このように周囲に気を配り、行動に移すことができるので、私は優しい性格だといえます。」
どうでしょうか?どちらが客観的で、「優しい性格である」という言葉をより信用できますか?
このように、客観的に自分自身の性格を分析することで、人事側もその人の発言を信用します。また、会社とのミスマッチを防ぐためにも、この「信用」は非常に重要です。そしてその「信用」の積み重ねが「信頼」へと繋がり、「ぜひわが社で働いてほしい!」と内定をいただけるのです。
③自分の強み・弱みが見えてくる
皆さんはご自身の強み・弱みをどの程度把握していますか?これまでの経験の中で、なんとなく「これは得意でこれは不得意」という考えはあるかもしれません。しかし、それには固定観念が多く含まれている可能性があります。皆さんが当たり前に行っている日々の行動が、他人からしたらとんでもなくすごいことかもしれません。改めて、皆さんのこれまでの行動を客観的に振り返り、ほかの人にはないあなただけの強み、そして改善すべき弱みを見つけましょう。それが、先述した「本当にやりたい仕事」や「客観性」に繋がります。
④自分の夢が見えてくる
皆さんには夢がありますか?夢はみなさん自身を大きく成長させる大きな要因となります。確かに、具体的な夢がない人も多いと思いますし、夢は誰かに持てと言われて持てるものでもありませんよね。しかし、「将来どこに住みたい」「どんな車が欲しい」「素敵な恋人がほしい」など、夢はなんでもいいのです。その夢に向かって計画を立て、実行していくことで、着実に達成に近づきます。もしまだ夢がないのなら、自己分析によって夢が見えてくるかもしれません。
どうやって自己分析をするの?
自己分析の仕方として、おすすめしたいものが二つあります。
①自分史(モチベーショングラフ)の作成
②人と一対一で頑張ったことの深堀
①自分史(モチベーショングラフ)の作成
自分史(モチベーショングラフ)を作成する意義は、これまでの皆さんが「どんな時にやりがいを感じたり、やる気に満ち溢れていたか」や、逆に「どんな時にやる気を失っていたか」を把握することです。それによって、皆さんが何にやりがいや喜びを感じるのか、どんなことを特に頑張ることができるのかがわかり、本当にやりたい仕事を見つけるのに役立ちます。
Googleなどの検索エンジンで「モチベーショングラフ」と検索するか、下記のURLをクリックしていただければテンプレートが出てきます。ぜひモチベーショングラフを作ってみましょう!
https://drive.google.com/file/d/1vmWQzsoPm-GBkQKmU2mQmctk9vUKrJer/view?usp=sharing
②誰かと一対一で、頑張ったことの深堀りをし合う
自己分析は一人で行うのではなく、誰かとやると良いことも多々あります。そのメリットの一つは、自身に対する固定観念に囚われなくなることです。自分に自信がなく、「私に長所なんてないし、平凡な人間だよ」と思っている方も多いかもしれません。しかし、他の人に見てもらうからこそ、それまで皆さんが気づかなかった特徴が見えてきます。ぜひ、友達や周りの大人と頑張ったことを深堀しあってみてください。
自己分析をどのように就活に生かすの?
自己分析は就活においてさまざまな場面に役立ちます。そのなかでもピックアップして3つを詳細に説明します。
①就活軸の設定
②人生設計の参考になる
③企業から信頼してもらう
①就活軸の設定
これは先述した通り、自己分析をすることで、皆さんの本当にやりたい業種や職種が見えてくるからです。また、先述したように、自己分析を通して夢も見えてきます。これらのことが見えてくると、就活軸も容易に設定できるのではないでしょうか。就活軸を設定したら、徹底的に「なぜ?」を繰り返すことで、面接においても論理的に答えられるようになります。また、内定を取るためだけでなく、皆さん自身が後悔のない就活をするためにも、自己分析を徹底的に行って軸を固めることは非常に重要です。
②人生設計の参考になる
面接では、5年後・10年後のビジョンがよく聞かれます。自己分析を徹底することで、皆さんが何をしたいのか、どんな人間になりたいのか理解できます。そうすると、未来のビジョンも具体的に見えてくるのです。それを面接で論理的に伝えることができれば、企業の方は納得します。
③企業から信頼してもらう
皆さんの発言をどれだけ信用できるのかは、就活において非常に大切です。志望理由や自己PR、長所短所など、どのような質問事項にしても、その発言が信用に値しないと思われてしまっては終わりです。信用してもらうには、先述した通り客観的に自身のことを理解していなければなりません。「入りたい!」という熱量だけではダメなのです。企業から信用されるために、自己分析を徹底した上でどう答えるか考えましょう。信用の積み重ねが、企業からの信頼につながります。
以上が自己分析のコツと就活への活かし方です。いかがでしたでしょうか。自己分析は就職活動の基礎です。徹底して自己分析を行い、皆さんの就活が納得いく結果に終わることを心より願っています。