2025年以降の卒業見込みの学生に向けて新たなルールが設けられ、採用と直結するインターンシップ(以下:インターン)が導入されることになりました。この新ルールでは、学生たちの就職活動に大きな影響を及ぼします。本記事では、その新ルールの具体的な内容、ルール導入前に学生が準備すべきこと、そしてインターンと学業や研究をうまく両立させる方法について詳しく解説します。
1.新ルールの要件を把握する
新ルールによる採用直結型のインターンは、2025年卒業予定の学生たちにとって大きな機会となります。しかし、そのためには適切な準備と対策が不可欠です。
まず最初に行うべきは、新ルールの内容を正確に理解することです。この新ルールによってインターンの条件が具体化され、採用評価の一部となります。具体的な条件については以下の情報源に詳しく載っていますが、
引用:文部科学省・厚生労働省・経済産業省『インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方』
要約するとインターンの定義として
・インターンの開催時期は学部3・4年、もしくは修士1・2年の長期休暇期間
・学生の参加期間は5日間以上(専門性が高い場合は2週間以上)
・就業体験は必須(参加期間の半数以上は職場で体験)
・実施場所は原則職場(リモートワーク含む)
などが含まれ、企業はインターン時に取得した学生情報を採用にも活用できるということです。
2.就職活動への影響
次に、新ルールの適用によって就職活動に出る影響として以下の2つが考えられます。
・インターンの重要性が高まる
新ルールの適用によって、インターンの重要度は今以上に高まることが予想されます。全ての企業の採用にインターン参加が必須条件になるわけではありませんが、インターンの導入加速や採用選考の過程では有利な判断材料になるでしょう。
・就職活動の早期化
インターンの期間や開催時期が明確化になり、企業が早期から採用活動を始められるようになったため、就職活動の早期化も加速すると予想されます。
3.まとめ
新ルールの適用によって採用直結のインターンが始まるものの、事前準備としての自己分析や企業分析の重要性、そしてインターンに参加する際の責任が皆さんにあることには変わりありません。
そのため、みなさんの就活スケジュールや目的にあったインターンに参加することが重要です。