就活生の皆さん、こんにちは!
企業にエントリーした後、その企業の方で最初にお世話になる方は人事の方だと思います。人事の方は、皆さんに会社のことを説明したり、選考を行ったりするとともに、一番皆さんの面倒を見てくれる存在です。
そんな人事の方が、どんな考え方を持って選考を行っているのか気になりませんか?
今回は、アイドマ・ホールディングスで24生の採用に携わっていた井口雄大さんにインタビューをしました。
1.態度・アピアランス・話し方の重要性
皆さんは、こんな話を聞いたことがありますか?
コミュニケーションにおいて、言語情報は7%、聴覚情報は38%、視覚情報は55%の割合で影響を与えています。これはメラビアンの法則というものです。このことから、コミュニケーションを取るにあたって、話し方などの聴覚の情報や、態度、見た目などの視覚情報も重要視するべきと言えます。皆さんが就活をするにあたって避けては通れない面接の場も、一種のコミュニケーションです。そうである以上、メラビアンの法則も意識しながら面接に臨むべきと言えるでしょう。
Q.面接においては、話の内容以外にも、態度やアピアランス、話し方などのノンバーバルコミュニケーションも重要視されますか?
井口さん:重要視します。特に、身振り手振りをする人は印象がいいです。オンラインの営業だと、身振り手振りをして表現することが特に重要で、そのようなことができる人だと仕事ができそうな印象を抱きます。また、態度としては最低限のマナーは守っていてほしいです。例えば、スーツを着るなら第一ボタンを締めるなどです。
Q.昨今ではオンライン面接が主流ですが、オンライン面接で良い印象を与えることができる行動を例を教えてください。例:入室後、学生から積極的に挨拶してくれたなど
井口さん:入室後、就活生側から元気よく挨拶をしてくれると非常に印象が良いです。それと同時に、私は私から挨拶を言いたいので「やられたな」と思ってしまいます。(笑)
2.一目置かれる面接の答え方
ノンバーバルコミュニケーションがいかに大事かを説明してきましたが、答え方も当然大事です。しかしながら、皆さんの中には自分のエピソードは大したことがなくて不安だという方もいるでしょう。また、言いたいことは決まっていても、それをどのように言語化して伝えればよいのか分からない人もいるでしょう。そこで、答える内容について人事の方がどのように考えているのか見ていきましょう。
Q.「基本的に、学生のガクチカにそこまでの差はつかないから、特別な経験じゃなくてもいい。」と言われることが多いと感じます。では、どこで差をつけるべきなのでしょうか。
井口さん:ガクチカで見たいのは、主体的な行動の内容とその背景です。人と違うことや目立つことを書こうというより、自身が取り組んだ内容を深堀してほしいです。私が見るのは、ガクチカに対しての「主体性」「目標設定」「課題や大変だったこと」「課題に対する解決策」「どんな選択をしてきたのか」です。
Q.面接で求められるのは、出来る限り詳細に答えることですか?それとも、端的に答えることですか?
例:質問⇒就職活動の軸は?
回答1⇒成長環境。以下端的な理由。
回答2⇒成長環境。以下理由+御社のどの部分がこの軸とマッチしていて、どうなりたいから志望しているか。
井口さん:私の場合は、結論と理由を言ってくれれば十分です。
Q.それが求められる理由はなんですか?
井口さん:就活の軸が聞きたいだけだからです。自分の中ですでに予想の回答があるので、そのすり合わせをしたいと思います。そのため、まずは聞かれたこと+理由だけを答えればよく、聞かれたことを端的に答えてくれることを求めています。
Q.逆質問で、SNSやサイトに載っている定型文を使う人に対し、どのような印象を抱きますか?
井口さん:悪い印象を抱くことはありませんが、それを聞いて何の意味があるのか疑問に思ってしまいます。また、会社に対して本当に興味があるのか、会社のことを理解してるのか疑問に思います。
Q.良質な逆質問を用意するために意識すべきことはなんですか?
井口さん:「自分が何をしたいのか」をハッキリさせておくことです。内定をゴールと捉えず、自分が何をしたいのかハッキリしている人は、会社を知ること+自分が何をしたいのかに合わせて、良質な質問をしてくれます。
Q.質問がない人に対して悪い印象を抱きますか?
井口さん:質問がない人がいても、悪い印象は抱きません。
3.面接以外も選考の判断基準になる?
ここまでは、面接におけるバーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーションについてお話してきました。しかし、面接以外は選考の判断基準にならないのでしょうか?昨今では、インターンが採用に直結するという話もあります。早速、人事の方に伺ってみましょう!
Q.インターンは採用に直結しますか?
井口さん:そういう企業は多いと思います。会社規模が小さいほど、そのような傾向にあるのではないでしょうか。ただし、アイドマではインターンと採用は結びつけていません。あくまでもインターンは就業体験であり会社の認知度向上及び企業理解に繋げるための手段と考えております。1dayで会社説明会のようなものも行っていく予定ですが、目的としては同じです。
Q.電話の応対の仕方や、面接の時以外の言葉遣い、態度なども選考の判断基準になりますか?
井口さん:アイドマにおいては、なりません。しかし、直接の判断基準ではないものの、顔を覚えてもらえることがメリットとしてあげられます。
4.結局、どんな人と一緒に働きたいのか
企業も、学校のクラスや部活動と同じく、人間がそれを構成しています。人間が企業を形作っている以上、「一緒に働きたい」と思われなければなりません。一体、それはどんな人間なのでしょうか?
Q.どんな人と一緒に働きたいですか?
井口さん:「出来ないよね」のようなマイナス発言をしない人です。ダメダメ言わずに、すぐ動ける人。また、どうやったら出来るのかを一緒に考えながら仕事をできる人と、一緒に働きたいなと思います。
Q.どんな人がいてほしいですか?
井口さん:私としては、論理的思考力のある人がいてほしいです。私はポジティブマインドで挑戦するタイプなのですが、計画性や論理的思考力が高くはありません。だからこそ、論理的思考力がある人がいてほしいです。私と論理的思考力のある人が一緒にいられたら最強チームになれます。その逆もしかりで、論理的思考力が非常に長けている人ほど、挑戦するマインドを持っている人が近くにいてくれると嬉しく思うのではないかと考えます。
いかがでしたでしょうか?
人事目線の感覚を知ることができたと思います。人事の方の立場に立って選考に臨めば、確実に内定に近づきます。皆さんの就活が大成功することを心より祈っています。