インターンシップはいつから始めるべき?事前準備と4つの注意点

インターンシップ(以下:インターン)は、学生が職業体験できる制度です。就活を意識して参加を検討している学生も多いでしょう。最近では採用の場として活用する企業も増えているため、参加への重要性は高まっています。

そこで多くの学生が気にしているのが、インターンを始める時期ではないでしょうか。そもそも開催時期がわからない人もいると思います。そこで本記事は、インターンの開催時期や、始めるタイミングを解説します。事前に準備しておいたほうがよいこと、注意点もまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。

企業がインターンシップを開催するのはいつから?

企業がインターンを開催する時期について解説します。

 

  • 1年中開催されている
  • 募集が特に多いのは8月と2月
  • 募集が開始される時期

 

事前に開催のタイミングを知っておけば計画も立てやすくなるでしょう。募集が開始される時期にも触れているので、参考にしてください。

 

・1年中開催されている

インターンは、基本的に1年を通して開催されています。ただし、すべての企業が年間通して開催しているわけではありません。1年中募集している企業もありますが、特定の時期のみ募集している企業も多くあります。

 

企業側の都合やインターンの種類によっても異なるので、興味のある企業や業界があれば、開催の有無を早めにチェックしておきましょう。大学生が参加しやすい夏休みや冬休みなどの長期休暇に合わせて開催する企業が多い傾向にあります。

・募集が特に多いのは8月と2月

募集が特に多いのは、長期休暇のタイミングと重なる8月と2月です。なぜなら試験や授業を気にしなくて良い学生が増え、インターン参加者を確保しやすいから。さまざまな企業が開催するため、自分の目的に合ったインターンが見つかりやすいでしょう。

 

インターンには1日〜数週間で参加できる短期インターンと、数か月以上じっくり参加する長期インターンがあります。いろいろな業界を知りたい人は短期インターン、行きたい業界、やりたい職種が決まっている人は長期インターンに参加するのがおすすめです。

 

夏に開催されるインターンはサマーインターン、冬に開催されるインターンはウインターインターンとも呼ばれます。

・募集が開始される時期

インターンの募集が開始される時期は、開始の1.2か月くらい前からが一般的です。つまり、7月開始のインターンなら5月くらいから、2月開始のインターンなら、前年の12月頃からと考えておくとよいでしょう。

 

ちなみに参加枠が少ないインターンや競争率が高いインターンは、事前エントリーや選考が必要になるケースがあります。先着順で募集しているインターンも。そのため、参加を検討したら早めに探し始めるのがおすすめです。特に選考がある場合は、突破するための対策も必要になります。

インターンシップはいつから始めるべき?

インターンは通年通して募集されているため、いつからでも始められます。とはいえ、いつでも大丈夫だとわかると、逆にいつから始めるべきか悩んでしまいますよね。ここでは始めるタイミングについて解説します。

・大学3年生の夏に始める人が多数

インターンは、大学3年生の夏に始める人が多い傾向にあります。授業数も少なくなり、本格的に就活を始める時期と重なっているため参加には最適といえるでしょう。インターンも大学3年生を対象にした案件が多くあります。

・大学1年生や2年生でも可能

大学3年生を対象としたインターンが多くありますが、なかには1年生や2年生を対象としたインターンも開催されています。周りより早く始めると学業やサークルとの両立が大変かもしれませんが、早い段階から自分の適性を知れる、多くの業界を体験できる余裕があるなどメリットもたくさん。納得いく就活をしたいなら、早めからインターンを始めるのもよいでしょう。

インターンシップ参加前に準備するべきこと6つ

インターンを充実した時間にできるかどうかは、事前の準備がポイントです。ここでは参加前に準備するべき6つのことを解説します。

 

  1. 参加プログラムを理解する
  2. 参加する企業を研究する
  3. 参加目標を決めておく
  4. 持ち物リストを作成しておく
  5. 自己紹介を考えておく
  6. 質問したいことを考えておく

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。素晴らしい時間にするためにも、ぜひ参考にしてください。

1.参加プログラムを理解する

インターンの参加プログラムは、企業によってさまざまです。実務を体験するタイプもあれば、インターン生でグループを作って与えられた課題をこなすタイプもあります。また同じタイプでも、企業によって進行や雰囲気は変わるでしょう。

 

参加時に慌てないよう、どのようなプログラム内容なのか改めて確認するのがおすすめ。実際に参加した経験を持つ先輩がいれば、話を聞いておくとイメージしやすいですよ。

2.参加する企業を研究する

参加する企業の研究も大切です。企業名は知っていても、実際にどのようなサービスや商品を取り扱っているのか把握できていないケースも多いでしょう。知らないまま参加してしまうと、プログラムについていけない可能性がありますし、企業側からも「なんで自社のインターンに参加したのだろう?」「本当は興味ないのかな?」と思われてしまいます。

 

少なくとも扱っているサービスや商品、経営方針や業界全体に関する基礎知識は調べておきましょう。企業研究を万全にしておけば、より理解が深まって自分に合っているか判断しやすくなりますよ。

3.参加目標を決めておく

インターン参加を通して達成したい目標を決めておきましょう。決めておけば、参加へのモチベーションも維持しやすくなります。目標はどのような内容でも大丈夫。例えば次のようなイメージです。

 

  • 3人以上の社員の人から仕事のやりがいを聞く
  • ○○の仕事について、誰かに説明できるくらい詳しくなる
  • 参加中に自分の強みと弱みをそれぞれ3つ以上見つける
  • 最低限のビジネスマナーを身に付ける
  • 実践スキルを学んで就活に活かす
  • 他のインターン参加者とも積極的にコミュニケーションを取る

 

簡単なことから、少し努力を要するものまで複数の目標を立てておくと参加にも積極的になれますよ。可能であれば具体的な数値も設定しておくと、張り合いが出やすくなります。

4.持ち物リストを作成しておく

インターン当日の朝は緊張しがち。忘れ物をしてしまうと、企業にマイナスなイメージを与えてしまう可能性もあります。そのようなことにならないためにも持ち物リストを作成し、前日までに必要な物は準備しておきましょう。

 

当日の朝はリストに沿って最終確認するだけにしておけば、慌てることなく心に余裕を持ってインターンに参加できますよ。

5.自己紹介を考えておく

参加の際に必ずといってよいほど求められるのが自己紹介です。第一印象は、見た目と自己紹介で決まるといっても過言ではありません。面接のように何度も念入りに練習する必要はありませんが、緊張して何も話せなかったとならないよう、話したい内容を事前に考えておきましょう。

 

名前と所属している学校など基本的なことに加え「大学で学んでいること」「サークル活動の内容」「インターンに参加した理由」「インターン参加への決意表明」などの要素を簡潔に伝えられるとよいですね。

 

また企業側は、実務の合間に学生を指導してくれます。そのため、自己紹介の最後は「ご指導、よろしくお願いいたします」などの言葉を添えると、なおよいでしょう。

6.質問したいことを考えておく

インターン中は、先輩社員と実際に話せる機会も多くあります。「質問したいことある?」などと聞いてくれることもあるでしょう。しかし突然聞かれた場合、その場で考えるのは難しいもの。緊張していればなおさらです。

 

そこで、事前に質問をいくつか考えておくのがおすすめ。事前の企業研究の際に、疑問点や知りたいことがあれば、メモしておくとよいでしょう。ホームページや企業説明会では知ることのできないリアルな情報を知れるチャンスです。将来を考える際の有益な判断材料となりますよ。

インターンシップ参加で気を付けることとは?

最後に、インターンシップに参加する際に気を付けることを4つ解説します。採用に直接つながるケースもあるので、チャンスを逃さないためにも知っておきましょう。

 

  • 積極的に行動する
  • 明るい挨拶を心がける
  • 身だしなみに気を付ける
  • 社会人としての自覚を持つ

 

それぞれ詳しく解説します。

・積極的に行動する

インターンの時間を充実したものにするためにも、積極的に行動しましょう。初めてのインターンだと、何をしてよいかわからず指示を待つだけになってしまう学生も多くいます。しかし、受け身の姿勢ではチャンスを逃してしまいかねません。

 

前章でも触れましたが事前にプログラムを確認し、自分がどのように行動するべきか考えておきましょう。実務を体験するインターンの場合は手が空いたら、すぐ社員に「何かできることはありますか?」「お手伝いさせていただいても大丈夫でしょうか?」などと声をかけることが大切です。

 

積極的な姿勢は企業からの印象もプラスになりますし、熱心に指導もしてもらいやすいでしょう。ただし、社員が忙しそうにしている場合は声をかけるタイミングにも気を付けなければなりません。「今お時間大丈夫ですか?」など状況をうかがうようにしましょう。

・身だしなみに気を付ける

身だしなみも第一印象を左右する大切なポイントです。服装は指定された通りの服装で参加してください。スーツが指定されることもあれば、私服を指定される場合もあります。特に指定されなかった場合は、スーツで行くのが無難でしょう。

 

私服を指定された場合は、どのような服を着ていけばよいか悩んでしまうかもしれません。その場合はインターンに参加した先輩の話を聞いたり、企業のホームページで社員の雰囲気をリサーチしたりしておくとよいでしょう。企業の担当者に直接聞くのも一つの方法です。

 

どのような服装にせよ、清潔感を大切にしてください。ヨレヨレでシワのある服装は、社会人としてふさわしいとはいえません。派手な柄やカジュアルすぎるデザインも避けるべきです。どんなにまじめな態度で参加したとしても、身だしなみが一般常識から外れているとマイナスな印象となってしまいます。ピシっときれいな服装で参加しましょう。

・明るい挨拶を心がける

明るい挨拶はビジネスマナーの基本です。元気の良さをアピールしていきましょう。「おはようございます」「お疲れ様です」など、たった一言ですが、元気があるかないかで印象は大幅に変わります。

 

下を向きながら目も合わせず言う「おはようございます」と、笑顔でハキハキと「おはようございます!」と言うのでは、当然ですが後者のほうが印象はプラスです。

 

最初は緊張するかもしれませんが、明るく元気を意識した挨拶を心がけましょう。人によって態度を変えるのもNGです。直接話す機会がある人にだけ挨拶し、関わりがない社員はスルーなんてことがないよう、社内ですれ違う人には分け隔てなく挨拶するようにしてください。

・社会人としての自覚を持つ

インターン参加時は、社会人としての自覚を持って臨んでください。体験とはいえ、社員と同じ場にいます。周囲から見れば、他の社員と同じように社会人と判断されるでしょう。

 

「どうせ学生だから」「まだ体験の段階だから」という態度は、周囲に伝わってしまうもの。お客様に対応する仕事だった場合、企業のイメージに悪い影響を与えてしまうかもしれません。

 

企業の一員として働いていることを自覚し、行動や言動に責任を持ってください。何事にも責任感を持って一生懸命取り組めば、インターンを通じて大きく成長できるでしょう。

まとめ

インターンを始めるタイミングと事前準備、注意点を解説しました。インターンは1年を通して開催されていますが、時期は企業によって異なります。大学3年生の夏から始める人が多いですが、いろいろな業界を体験したい、じっくりと見極めたいと感じている場合は、大学1年もしくは2年生の段階から始めてもよいでしょう。

 

インターンは実際に仕事を体験できたり、先輩社員からの話を聞けたりできる貴重な機会です。インターンを通して成長できるかどうかは、あなた次第。事前準備を怠らず、積極的な姿勢で参加すれば充実した時間となるでしょう。